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ひゃくちゃん通信 第39号

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ひゃくちゃん通信 第39号

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皆さんお変わりありませんか? 七月二十一日の参議院選挙で、自公政権が過半数を割れとなり、衆参ともに自公は少数与党となりました。石破内閣の退陣も取り沙汰されていますが(八月十五日現在)どうなるのでしょうか?

また、協議の続いた日米相互関税も七月二十三日には15%で合意となりました。報道では概ね好意的な表情が多いですが、既存の関税2.5%から15%となります。(鉄鋼、アルミは50%)大国の無理強いで世界中が混乱しています。トランプ大統領によれば、貿易赤字でアメリカは被害を受けているので解消するとの理屈ですが、世界中からの輸入品の関税アップをする事がアメリカやアメリカ国民にとって長期的にプラスに働くとは限らないとの意見もあります。

アメリカ自身が従来のメイン産業である自動車、鉄鋼産業などから変わってGAFAに代表されるIT企業を補助金などで政府がバックアップし世界のトップ企業に育て、この方面をほぼ独占状態にしています。ですから、ラストベルトと言われる地域の産業はアメリカ自身が落ち込ませたと言えます。今になって、これは他国のせいだと言い張っています。(だから関税をアップする。)

関税を上げる事で、アメリカの白人中間層の雇用が確保され、年収が上がるのでしょうか?また、トランプ大統領により、大学からイスラム系留学生など、自分の意に反した国々からの留学生が排除されて来ています。優秀なそれらの国からの留学生が自国に帰国したり、他国に留学する流れが加速しています。アメリカは移民の国です。世界中から優秀な人材がアメリカに渡って来ました。

今までのアメリカのノーベル賞受賞者の40%近くが移民の人達で占められています。今のIT産業の基礎を開拓したのも移民の人達です。このトランプ大統領の施策は、アメリカの「知」の”退廃の始まり”と言いう人もいます。

不法移民もトランプ大統領は問題視していますが、彼らは正規に入国する金銭もない貧しい人達です。アメリカとメキシコの国境を命懸けで越えて来たりもします。川で溺死したり、砂漠でガラガラ蛇に噛まれて死んだりする危険を冒してまでしてやって来ます。実際多くの越境者が途中でなくなっています。 トランプ大統領も承知している、いわゆる不都合な真実はこうした不法移民が最低賃金以下で働いている事で、農業や日本でいう3Kの仕事が成り立っているという事です。

本当に不法移民を100%なくすとなると、アメリカの経済基盤が成り立たないと言われています。

この様な事のため、トランプ大統領も不法移民のドラッグなどの犯罪者の強制退去を実施しただけです。ところで、近い将来には、アメリカの人口の半分以上は、ラテンアメリカ系となると予測されています。 この様に混沌とした国内状況を持つアメリカという、世界で軍事経済ともに一番力のある国とどの様に付き合っていくか日本にとっても難しい時代と言われます。

今は色々な不満があっても明日食べるものが無く、寝る場所もないという事は考えられません。他国からロケットを打ち込まれる事もなく、爆弾により死者が毎日の様に出るという状態でもありません。しかし、今この時間にもこうした事がに起こっているところが地球上に現実としてある!という事を私達は皆が知っています。

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