ひゃくちゃん通信 第33号
記事
皆さんお変わりありませんか。コロナもまだまだ収まりそうにありません。早く以前の状態に戻って欲しいものです。今年二月に始まったウクライナの戦争もまだ終わりが見えて来ません。(七月二十六日現在) ウクライナの戦争を見ていると八十年前の日中戦争を思い浮かべます。日中戦争は一九三七年(昭和十三年)盧溝橋での日中軍事衝突が始まりと言われています。 日本軍は当初はすぐに中国軍を倒せると思っていましたが、中国軍は南京、重慶と敗走を重ね、蒋介石は敗北を認めません。 中国にはアメリカ、イギリス、ロシアなどから武器供与、資金援助がなされました。(イギリスよりの援蒋ルートがよく知られています)今のウクライナへのNATO、アメリカ、日本などからの援助に似ていませんか?日中の状況はドロ沼化していきます。
当時の日本は対抗上、ドイツと同盟関係を結びました。今のロシアと中国の関係がそれに近いと思います。 日中の戦いが長期化、日本も引くに引けいない状況になってしまい、アメリカは対日石油輸出の全面禁止にとうとう踏み切りました。日本は追いつめられ、真珠湾奇襲により、太平洋戦争に突入、結果、三六○万以上の犠牲、二つの原子爆弾を受け、敗北することとなりました。今のウクライナの戦争も対ロシアの経済制裁、ウクライナへの武器供与、経済援助が続き、戦いが長期化するとロシアはどうするのでしょうか。当時の日本の様に暴走してしまうのでしょうか。日本は、明治元年(一八六八)から太平洋戦争集結の昭和二十年(一九四五)までの七十七年間に日清、日露、日中、太平洋と四度もの戦争をして来ました。終戦(一九四五)から、今年(二○二二年)までの同じく七十七年間は一度も戦争をしていません。
アメリカの軍事力に支えられての平和と言える部分がないとは言えませんが、ウクライナの戦争から最近の日本では中国の対外進出の懸念(台湾問題)北朝鮮の度重なるミサイル発射などから、防衛の問題が取り沙汰される事が多くなりました。常に戦争をした七十七年間、その後戦争をしなかった七十七年間。これからは戦後の平和体制も一つの終りとなるのでしょうか。
ウクライナでは、毎日一般の人々がミサイル攻撃により、幼い子供も含め殺されています。近代の戦争は第一次世界大戦以降、事の是非に拘わらず、兵士以外も巻き込まれる戦争になってしまいました。もし、日本も戦争状態となれば、私達の親兄弟が兵士となり、また一般の国民も死に直面せざるを得なくなり、悲惨な事になり兼ねません。今までの七十七年間の戦争がない状態が今後も続いて欲しいと願うばかりです。
七月八日、参院選の遊説先の奈良で、安倍元総理が不幸にも銃弾に斃れました。念願であった憲法改正の意思を継いでいきたいと、岸田総理の発言がありました。軍備を増強すべきの声が多くなっている様な気がします。 これからも、戦争のない日本、又他国から侵略されない国にするにはどうしたら良いでしょうか。皆さんはどう思われますか?